永同〜江陵〜旌善〜ソウル旅行記(2008年8月10日〜8月14日)・3日目
    

                                       

                           

8月12日(火)

 韓国旅行3日目、まだまだ旅程が残っていると思うと楽しくなってくる。
今日はここ江陵から旌善へ行くことになっている。江陵のバスターミナルから市外バスで1時間50分、運賃は8700Wだ。
  
※旌善まで1時間50分、8700W。

朝ごはんは江陵バスターミナル内の食堂で冷麺を食べる。確か3500Wだったか。
 冷麺と一緒にはさみが出てくる。冷麺は長くて弾力があるのではさみで食べやすく切ってから食べるのだ。

※江陵バスターミナル内で冷麺を。さっぱりしていておいしい。

暑い時にさっぱりとした冷麺は非常においしい。お酢と辛子も出てきた。お酢をたっぷりと入れて食べる。味が引き締まってさらに美味しくなる。
 お腹が満足したところで旌善へ向かう。旌善行きの市外バスは1時間おきに出ている。
江陵を出るとしばらく市街地を走るのだが気がついてみるといつの間にか奥深い山の中をうねうねと走るようになる。箱根のヘアピンカーブのようなところもあちこちにあり、バスはあまりスピードを落とさずに登っていく。江陵⇔旌善の市外バスは予想以上に車窓を楽しめるようだ。
 
※バスはこんな道をずっと走り続け、どんどん山の中へ入っていく。

 バスは時間通りに旌善のバスターミナルに着いた。まわりは山と川ばかり、昔ながらの山村という感じのところだ。バスを降りるとまず山の青っぽい空気が漂ってきた。高原に来たようにとても爽やかな空気だ。

※旌善旅客ターミナル。併設のソウル荘旅館は修理中。

 さて、まずは宿探し、旌善バスターミナルの建物内にソウル荘旅館というのがあるのだが、あいにく修理中で営業はしておらず。すぐそばにもう一件、古びたモーテルがあったのだが本能的に気が進まずパス。
 そうするとバスターミナルそばにはもう宿はない。旌善の町の中心地はバスターミナルから2キロほど離れているのだ。地理を把握するのを兼ねて五日市が行なわれている町の中心地方面へ徒歩で向かった。まわりはりは深い山々ときれいな川ばかり、本当に景色が良くて心地よい。
  
※旌善はこんな景色がたくさん。右は昔ながらの?米屋さん

 さて、旌善五日市が行なわれているあたりにくると個人商店が多くなってくる。昔ながらの米屋もあり、なかなかか味わい深い。
 1軒の旅館を見つけた。2階建ての長い旅館で入口には電光掲示板がある。韓国語で「最高のサービス」云々とテロップが流れている。この旅館だったら位置的に五日市へ行くのも便利だし、付近にはコンビニや食堂など選択肢があれこれとある。ここに決めた。
 旅館の名前はテワン荘旅館、1泊30000Wとのことだった。親切な老夫婦がやっている旅館で何だかほっとさせられる感じだ。部屋はオンドル部屋、シャワー、バスタブ、トイレもちゃんと付いている。全体にかなり古い感じだがまあいいだろう。
  
※旌善五日市近くのテワン荘旅館。

 もうお昼時、荷物を置いてすぐにお目当ての旌善五日市へ向かった。向かったといっても旅館のすぐ前が旌善五日市なのだが。旌善五日市は毎月2と7の付く日におこなわれている。まずは昼ごはん、あちこち店を物色すると今まで何度も韓国に来ているにもかかわらず見知らぬ食べ物がたくさんあることに気づいた。
 最初にオルチェンイククスを食べる。オルチェンイとはおたまじゃくしのこと。とうもろこし粉で作られたマカロニみたいな感じのもので形はマカロニではなくておたまじゃくしによく似ている。それが冷たいさっぱりとしたスープの中にたくさん入っていて上にはキムチなどがトッピングされている。3000Wと安い。なんとなく懐かしい香りのする、そしてなんのクセもない素朴でやさしい味だ。
  
※旌善名物・オルチェンイ(おたまじゃくし)ククス。とうもろこし粉で作られている。

 さらに続けて市場の中のお店を物色する。クレープのようなものとこげ茶色の餃子を大きくしたようなものがあちこちで売られていてどうも気になる。
  

 さっそく買ってみた。クレープに見えたのはメミルジョンピョン(そば粉のクレープ)で、中にキムチが入っている。これは3つで2000W,安い。焼きたてのを買う。そば粉の香りは若干している。これまた素朴な飽きの来ない味だ。おいしい。
 もう一つ、こげ茶色の餃子を大きくしたようなのは1つ1000W,食べてみるとこげ茶色の皮は若干油っぽく、粉っぽくて中に栗餡かとうもろこし餡のような餡が入っていた。味は和菓子のように甘くはなく、どちらかというと塩味の方が勝っているか。初めて経験する味、おやつにはピッタリだと思った。
  
※そば粉のクレープ(メミルジョンピョン)。右のは名前は分からないが中に独特の餡が入っていてなかなかおいしい。

 食後は時間をかけて五日市場内を見て回る。規模が本当に大きくて飽きない。楽しい。旌善名物コンドゥレ(山菜の一種、干してある)があちこちで売られている。紐で放射状に縛ってあって面白い。コンドゥレの入ったビビンバがあるようだがもうお腹がいっぱいだ。果物をみるとやはりチャメが多い。ついでリンゴか。深い山の中の町でも果物は豊富にあるようだ。
  
※旌善五日市の案内板。右は立派な建て構えのアーケード。この下に露店がぎっしりと並ぶ。

  
※旌善名物コンドゥレ(山菜の干したもの。放射状にひもで包まれている。)右は五日市の風景。こんな感じの露店が広範囲に広がる。

 市場内を歩いていると突然「ボン!」と音がしてくる。行ってみると米を破裂させて作るポン菓子の露店だ。作っているのを見ていたがこれまた面白い。時間がどんどん経ってしまう。
 
※ポン菓子屋さん。韓国でもポンというらしい。米だけのポン菓子や五穀のものもあり、防腐剤、砂糖、添加物は使っていないとのこと。

 一旦、市場はこれくらいにしてここから1.5キロほど離れたアラリ村へ行った。アラリ村は江原道独特の家屋を展示してある野外公園だ。入場は無料だ。印象に残ったのは旌善地方独特の石葺の家だった。
  
※アラリ村入口                        旌善地方独特の石葺の家屋

  
※この像は印象的。右はアラリ村から見える風景。こんな風景があちこちにある。

 再び五日市へ戻り、あちこち露店を見て回る。空が急に暗くなってきて激しい雷雨になってしまった。これでは歩き回れない。五日市の広場の屋根のある所でしばらく雨宿りをする。ぼんやりと市場の様子を見ながら過ごす。気がついてみるともう夕方だ。あちこち歩き回って疲れてきた。 天気も回復しないし旅館に戻ることにした。戻る途中、キムパブ天国でクンマンドゥ(焼き餃子)とチーズキムパブを買った。

※キムパブ天国で買ってきた焼き餃子とチーズキムパブ(海苔巻き)

 旅館に戻るとここのアジョッシが疲れたでしょう?冷たい水を飲みなさい、と給水器の水を出してくれた。部屋で買ってきた焼き餃子を食べたがこれが予想以上においしく、かなり油っこかったのだがペロッと食べてしまった。
 日が落ちると外からコオロギがあちこちで鳴き始める。ソウルではなかなか経験できないことだ。窓を開けて網戸にして寝る。クーラーは要らない。緑っぽい、山の涼しい空気が部屋の中に入ってくるのが分かる。
 明日はソウルへ移動である。
 
 


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