永同〜江陵〜旌善〜ソウル旅行記(2008年8月10日〜8月14日)・1日目
    

                                       

                           

8月10日(日)
 いつもの8時20分発の羽田発金浦行きに乗るために5時前に家を出る。もちろんまだ自宅近くのバス停から最寄の駅までバスは走っていない時間なので駅まで長い道のりを徒歩で行く。冬だとまだ真っ暗でシーンとしているのだがこの季節はすでに明るく、セミの大合唱も始まってにぎやかだ。
 飛行機の座席はいつものように左の窓側をしていしておいた。離陸後15分ほどで富士山が見えるからだ。今回も夏らしい富士山がきれいに見えた。
          
※日本航空8831便、ソウル金浦空港行き             富士山。左の窓側の座席にすると見える。

 今回はお盆休みの時期でもあり、機内は満席に近い状態だった。見たところ若い韓国人が明らかに多い感じだ。海水浴に行くようなサンダルを履いている人も多い。
 韓国線の機内食は本当に軽食程度のものしか出ないのだが羽田⇔金浦線に限ってはこの夏からオリジナルの「空弁」が出されるようになったので楽しみにしていた。今回は松化堂シリーズ「蒼」というのが出てきた。量は少ないがおかずの種類が豊富で楽しめるようになっている。
   

中身は
 ◎鮭ご飯
 ◎卵焼きと蒲鉾
 ◎海老寿司
 ◎鰆の西京焼き
 ◎野菜の煮つけ
 ◎ゆかりご飯
 ◎きじ焼き
 ◎高菜ご飯

と、種類豊富だ。それぞれ一口ずつの量しかないが楽しめた。特に鰆の西京焼きはおいしかった。
 金浦空港には予定よりも若干早く着いた。こんなピークのシーズンでも入国審査はあまり待たずに済むのがいい。金浦空港からは地下鉄に乗り換えてソウル駅へ。ソウル駅前で時計を見るとまだ12時前だ。昼前にソウル市内に着いてしまうのはありがたい。

※ソウル駅前にて。時計に注目。12時前にソウル市内に着いてしまう。

 ソウル駅で永同駅までのムグンファ号の切符を買う。10分後に出発するムグンファ号の切符が取れた。2時間40分乗るのだが運賃は13200Wだ。どこか食堂で昼ごはんをと思っていたのだが時間がない。駅構内の売店で急いでサンドウィッチとバナナジュースを買って列車に乗り込む。車内は空いていてクーラーも効いており心地よい。
  
※ソウル駅にて。釜山行きムグンファ号。右は駅の売店で買ったサンドウィッチとバナナ牛乳。

 永同は韓国中部の町、永同郡でぶどうの産地である。実は昨年の夏にも一応訪問はしたのだがあいにく熱を出してしまい街歩きができなかったので今回、ぶどうの季節に改めて訪問することにしたのだった。
 2時間40分と長い時間ではあるが流れ行く車窓の景色を見ていれば時間はすぐに経つ。永同駅に降り立つ。暑い。こう暑くないと甘くて美味しいぶどうはできないのだろう。小さな駅なのだが構内は昨年よりも整備されてきれいになっていた。
  
※永同駅の駅舎。ぶどう祝祭の幕が掲げられている。右は名物?駅前のぶどう棚。

 駅前には来週行なわれるというぶどう祝祭の旗があちこちに掲げられてた。
 駅前のぶどう棚も健在だ。昨年、熱を出しながらもこのぶどう棚のぶどうを摘んで食べたことを思い出す(^^;)駅前にモーテルが1軒あるはずだが、とその方向を見るとこのモーテルもちゃんと残っていた。永同パークモーテル、大きなモーテルだが建物は古い感じだ。1泊30000W,もちろんバストイレつき、部屋にはパソコンも付いている。
  
※永同駅前の永同パークモーテル。部屋はこんな感じ。

 部屋の窓を開けるとると通りを挟んですぐ目の前が永同駅だ。最高の立地である。部屋で少し休んだ後、さっそく街歩きに出かける。ここ永同はガイドブックには載っていないのでもちろん地図も掲載されていない。したがって事前にネットで永同駅を中心とした街歩き用の地図を用意しておいた。
 まずは永同の特産品でもあるぶどうを見に行く。ぶどう畑はあちこちに点在しているのだが駅からバスターミナルへ行く途中にある畑を見に行った。ワイン工場と韓国ドラマ「ぶどう畑のあの男」の撮影場所となっているぶどう畑も見たかったのだがタクシーを使い、時間もけっこうかかりそうなのでパスした。
 私が見たぶどう畑のぶどうは黒い大きな房のぶどう、キャンベルのようだった。ひと房ずつ丁寧に紙で保護されていてドラマで見た通りだ。別の場所でもぶどう畑を見たがやはりこの黒いキャンベルのようなぶどうばかりだった。駅前のぶどう棚のマスカットのような緑のぶどうはとうとう見かけなかった。
    
※ぶどう畑。右は付近の公園にあった水飲み場。おおきなぶどう?が。さすがはぶどうの町。

 ぶどう畑を見ているとなんだかほっとしてくる。そしてやっぱりぶどうが食べたくなってきた。市場へ買いに行くことにした。事前にチェックしておいた永同市場へ行く。薄暗いアーケード式、地方でよく見かける市場だ。永同産のぶどうがあちこちで売られている。やはり黒いキャンベルのようなぶどうばかりだ。大きな房が3房くらいで5000Wが相場のようだ。5000W分買うと市場でよく使われている真っ黒のビニール袋へ入れてくれた。
  
※永同市場


 ぶどう祝祭が来週おこなわれるそうだ。 龍頭公園でおこなわれるという。どんな所なのかちょっと見に行った。丘の上にある緑豊かな公園ですでにぶどう祝祭の飾りつけもされつつあった。中央奥には舞台も設置されている。舞台では何か演奏の練習が行なわれていた。ぶどう祝祭のためのmのだろうか。公園内、丘の上のほうには東屋が見える。登ってみた。ここは見晴らしがよく、永同駅を中心とした街の様子がよく見えた。山に囲まれた緑豊かな街であることがよく分かった。
  
※龍頭公園。ここでぶどう祝祭がおこなわれるという。右は舞台。


  
※公園内の丘の上に東屋があってそこから永同の町を見渡せる。

 次に線路を挟んで向こう側、永同郡庁・永同郡議会のある方へ行ってみた。群庁の建物はここも緑多い丘の上に位置しており見晴らしが良い。群庁の庁舎は3階建て、横に長く立派な建物だ。駐車場が異様に広いのが印象に残っている。ここが永同郡の中心地か、と思いながらあまりの暑さのためしばらく休憩する。
  
※永同郡庁はこちら。右が郡庁舎。

 群庁の前に女性の銅像があった。永同女子中高等学校記念塔とある。説明文を見ると「ここは本校が40年あまりの間位置した所で一万人余りの卒業生たちが昔、夢を育て、女性教育がうまれた場所」とのことだった。今は統廃合してなくなってしまったようだ。

※永同女子中高等学校記念塔

 永同市場周辺にはきれいな川も流れている。川岸では老人たちがこの暑いのにゲートボールを楽しんでいる。こういう光景は日本も韓国も同じだ。
 永同高校をちょっとのぞいてみる。校門前に何か掲げられている。「学校暴力被害申告期間」らしい。韓国でも学校暴力が多いのか。そういえば毎朝見ているSBSモーニングワイトなどのニュース番組でも画面をぼかして先生や生徒の暴力のニュースを時々やっているのを思い出した。

※永同高校の正門。学校暴力被害申告期間の幕。

 夕方近くになりお腹も空いてきた。キムパブ天国でビビンバをテイクアウト、コンビニでビールやおつまみを買いこんで宿に戻った。韓国1日目は永同の日常の街の様子をあちこち見ることができた。明日は江原道・江陵へ行く予定である。
 さて、キムパブ天国でテイクアウトしたビビンバは3500W、和風ダシの効いたスープとキムチなども付けてくれた。ビビンバは量もそれなりに多くて野菜も豊富、美味しかった。ビールはHITEの500ml缶、おつまみとして燻製卵とチーズ蒲鉾を買った。
  
※キムパブ天国でテイクアウトしたビビンバ。右は缶ビールと燻製卵、チーズ蒲鉾。部屋のキーも(^^;)

 市場で買ってきた永同産のぶどう、味はやはりキャンベルそのものの味だった。種がたくさんあったが甘みとほどよい酸味が合わさって非常においしかった。

 

 

            

                  


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