半年ぶりのソウル&初めての済州島5日間の旅(2007年6月3日〜6月7日)・3日目
    

             



6月5日(火)

 済州島内を見るのは昨日でおしまい、今日は前から乗ってみたかった済州航空(8:50発)でソウルへ戻る。
2泊お世話になったモーテル前からタクシーをつかまえて済州空港へ向かう。
15分程度の距離、とても便利だ。
空港内の食堂で済州名物のソンゲミヨンクク(ウニワカメスープ)の定食を食べる。

※済州名物のウニワカメスープ(ソンゲミヨンクク)

9000Wと安くはなかったが旅行中ならではのちょっとした贅沢だ。
やはりワカメがこれでもか、というくらいに入っている。
ウニもおいしかったけどやっぱり生で食べるのが一番だと思った。
この食堂、面白いことにサンチュの葉と唐辛子(粉ではなくて実)、それに付ける味噌はセルフサービスで無料だ。
朝早いせいか、客は少なくその分航空会社のCAさんたちが多く食事している。
食後、時間が少しあったので空港内をゆっくりと歩き回る。
お土産やさんがいっぱいの空港だ。
みかんやその他済州産のかんきつ類を売る店が多い。
と、なにかイベントの準備をしている一角を見つけた。
よく見るとハングルで「済州航空就航1周年」の横断幕を確認できた。

※済州航空就航1周年、だそう。

今日6月5日は1周年記念日のようだ。
そういえば昨夜、テレビニュースでもやっていたのを思い出した。
どんなイベントか見たいところだがもう済州を出なければならない。
私が乗った済州航空の機体は小さなプロペラ機で定員は74名のようだった。
ほぼ満席である。

※こういう飛行機に乗るのははかなり久しぶり。

小さな飛行機なので乗客がすべて乗り込むのにそう時間がかからない。
定刻どおりに出発した。
独特のプロペラ機の音が心地よい。
機内は全体に高さが低く特に出入り口は低い。
機内に乗り込むときに出入り口の上部に頭をぶつけてしまい、出迎えのCAさんから「アイゴ!頭を注意してください」と言われてしまった(^^;)
途中の飲み物サービスはあるのだが済州産のミネラルウォーターのみだ。

※機内飲み物サービスは済州産のミネラルウォーターのみ

特に大きな揺れもなく安定した飛行のまま金浦空港に着いた。
これからも済州島に行く時は済州航空を利用したい。安いし特に不便は感じなかったので。
今日は大元旅館に泊まろうと考えていた。
いつもサモモーテルなので1泊くらいは違うところに泊まってもいいかなあという簡単な理由だ。
場所は前から知っていたのですぐにたどり着けたが肝心の旅館の方が誰もいない。
大声で呼んだが本当にいないようだ。
待っている時間がもったいないので先にキムパブ天国へ行って昼ごはんを食べる。
「カレートッパブ」を頼む。
出てきたのはごく普通のカレーライス、3500Wだ。

※キムパブ天国のカレートッパブ。なかなかおいしい。

実はキムパブ天国のメニュー全制覇を狙っている(笑)
前回はオムライスを頼んだ。
さて、カレーライスの味だが昔食べた、まっ黄色の懐かしい味のカレーだ。
きゅうりの千切りとゴマがかかっているのが面白い。
おかずは1枚の皿に白菜キムチ、マカロニサラダ、ニラキムチ、そしてみそ汁が付いてきた。
キムパブ天国のカレートッパブ、なかなか楽しめた。
再び、大元旅館に戻ると旅館の方も戻っていた。
笑顔が絶えない明るいハルモニだ。
オンドル部屋を希望したが、部屋も空いているという。
1泊20000Wだった。
それにしてもこの旅館、かなりディープ。
部屋はサモモーテルの3分の1、あるいは4分の1の広さか、テレビと扇風機があるのみだ。
  
※部屋はこんな感じ。寝るためだけにある部屋。トイレ、シャワーは共同。

窓もない。
まあ、寝るだけなので汚くなければよい。
布団はきれいだった。
部屋の鍵はなんと昔ながらの南京錠だ。
ハルモニが来て、コーヒーを勧めてくれた。韓国のインスタントコーヒーを1杯いただく。
ちょっと休んだところでさっそく外に出かける。
地下鉄乗ったり降りたりシリーズ、前回のオイドに続いて今回は8号線の南漢山城入口駅を選んだ。
ここはソウル市ではなく、城南市、ちょっと郊外の街を歩いてみたかったのとたまたま長い駅名が目に付いたから。
光化門駅から5号線で千戸駅、そこから8号線に乗り換える。
全部で50分ほどかかるが地下鉄の車内では次々と物売りやハーモニカ弾きなどが来て退屈しない。
南漢山城入口駅、初めての駅から地上へ出るときはワクワクする。
駅構内の案内図を見ると歩いて1キロくらいのところに銀杏市場という在来市場があるようだ。
まずはそこを見に行く。
狭い道にぎっしりと個人商店が並んでいる。
惣菜屋や餅屋などやはり食べ物関係の店が目立つ。
  
※狭い路地にごちゃごちゃいっぱいの店。こういう雰囲気がたまらない。

ローカル色いっぱいの市場、とても気に入った。
こういう雰囲気の中を歩けるだけで充分満足だ。
市場を抜けて更に先へ歩く。
上り坂が続き頂上はビラと呼ばれる、韓国独特の茶色の集合アパート(数階建て)が連なっていた。
と、途中で仕事柄、関連のある店を見つける。
韓国でこういう店は初めて見た。
COOPと呼ばれる生活協同組合だ。写真の生協は住民生協というらしい。

※城南市の住民生協の店舗

加入して組合員にならないと品物が買えないのがルール。
ちょっと店に入ってみた。
日本のそれと同じ雰囲気だ。
店舗は小さいが食料品はひととおり揃っている。
品物の品質表示欄を見てみると使用原材料は国産、有機にこだわっていることがよく分かった。
その分、値段は若干高めだ。
いくつか品物を買ってみたくなり、店の人に「日本から来たんですけどこちらの生協に加入できますか?」と聞いてみた。
店の方はかなり驚いた様子、韓国に籍がないと加入はできないとの事だ。
が、せっかく日本から来たので自由に欲しいものを買ってもかまわないとの事。ラッキー!
いろいろと食料品を見たが本当に素性確かな国産原料にこだわったものばかりだ。
「実は私も日本で関連の仕事をしているんですけど〜」とお店の方に話をすると「あれ?もしかして○○(社名)で働いていらっしゃるの?」と私が働いている会社名を突然言った。
びっくりして「なんで知っているのですか?」と聞くと1年前に研修で来ていたとの事。
もっとも部署が全然違う所だったようなので私は全く知らなかったのだが。
世の中偶然とは面白いもの、そして狭いものだ。
しばらくお店の方と話し、韓国のCOOPのシステムについていろいろ教えていただいたり資料をいただいたりしてお店をあとにした。
次回訪韓の際もこのお店でいろいろと安心安全な韓国食品を買おうと思う。
お店を出て先ほど見えていたビラがたくさん連なっている所へ行ってみた。
まわりはビラばかり、なんだかすごい光景だ。
 
※こういう路地があちこちにある。ちょっと印象的でしょう?

小学校の下校時間と重なっていたせいか子供達がとても多い。
ピアノ教室や数学塾などもたくさん目についた。
小学校1〜2年くらいの小さな子供達がつぎつぎと塾に入っていく。
こんな小さな頃から勉強しなければいけないのか、と思った。
ビラ群を充分見たあとは地下鉄で清潭洞へ行く。
あのソンヘギョも時々来るという、お気に入りのカフェ「HARUE」だ。
  
※9000Wのコーヒー、たまの贅沢です。

実はHARUEは何度か利用しているのだがまだ彼女に会えたことはない(^^;)
HARUEという店名、日本の女性の名前ではなく韓国語で「1日に」という意味だ。
コーヒー豆の管理を厳しくし、1日に必要なだけのコーヒーしか準備しない、そんな意味だそうだ。
清潭洞だけあってコーヒーはとても高い。
私はここの人気メニュー、HARUEラテを頼んだが9000Wだ。
まあ、店内の雰囲気代もあるだろう。
実はここはチーズケーキもめちゃくちゃ美味しいのだが超ビッグで一人だと食べきれないくらいの量、今回は我慢した。
夜は鍾路のチムジルバンでリラックスしたあと、大元旅館そばの庶民的な食堂で卵焼き定食(4000W)を食べた。

※卵焼き定食。おだやかな味。

ちょっと具が多めの卵やき、おいしかった。
今日の日程はこれでおしまい。




      

もくじへ

たびのきろくへ

トップメニューへ


アクセス解析