慶尚道とソウル5日間の旅 浦項〜海印寺〜安東〜ソウル(2010年8月7日〜8月11日)・4日目

  
   


8月10日(火)

今日はソウルへ行くことになている。
外を見ると小雨が降っている。
蒸し暑い。


  
※東大邱駅。                       ソウル駅行きのKTXの切符

東大邱駅でソウル駅までのKTXの切符を買う。
KTXが開通して以来、韓国内の主要駅間移動は本当に楽になった。
KTXの特室(グリーン車)でソウル駅まで53800Wだった。
車内では静かにゆったりと過ごしたいので特室にした。

ソウルまでの便が確保できたところで朝ごはん、駅構内の食堂でうどんを食べる。
4000W、出汁がきいていて関西風の感じのうどん、おいしい。
続いてコーヒーショップでアイスカフェモカを頼む。
ここ東大邱駅構内はコーヒーショップがとても多い。


    
※東大邱駅構内の食堂でうどんを。          ダビンチコーヒー店でアイスカフェモカ

KTXに乗る時間になったようだ。
ちょっと先頭へ行ってKTXの顔を撮ってみた。
やはり鳥の顔をしている。


  
※東大邱駅始発のKTX

車内はこんな感じ、広々していて静か。
特室では新聞、ミネラルウォーター、バターワッフル、アイマスク、イヤホンが無料だ。
この5点セットをもらって席に着く。
新聞はスポーツ紙をもらう。
すべてセルフサービスだ。
JR新幹線もグリーン車でこのくらいのサービスをしてほしいのだが。


  
※KTX特室                        無料5点セット

ソウルには若干遅れて到着、見慣れた風景を見ると海外なのに自分の住む町に帰ってきた感じがする。
まずは宿の確保、鍾路3街駅へ行き、最近できたという鍾路ビズ(旧エメラルドモーテル)へ行ってみる。
今日の部屋はあるそうだがなんと最後の1室だった。
日本語が難なく通じて拍子抜けだ。
ここは6月に訪れたばかりだったがその時はちょっと薄暗い感じのエメラルドモーテルという名前のちょっと古臭い宿だった。
それが7月に改装して鍾路ビズというきれいなホテルになった。
ホテルというよりペンション見たいな感じだ。
とにかく館内が洋風っぽくてとても明るい。
同じ建物内の改装なのにここまで改善できるとは....おどろく。
1泊58800Wだった。
フロントの対応は韓国とは思えないくらいに極めて良い。
ここは今後、日本人観光客に人気になるだろう。
部屋の設備、備品はすべて新品、気持ちがよい。
おおきなベッド、給湯給水機、壁掛け大画面テレビ、パソコン。
申し分ない中身だ。

    
※鍾路ビズ                        部屋の中

荷物を置いてさっそく外へ出る。
すぐ近くの楽園商街地下にある市場へ行ってみる。
楽園商街はこれまで何度となく歩いたが、こんな昔風の市場が地下に広がっていたとはこれまで全く気付かなかった。
ここはいい。
ちょっとしたおみやげはここで揃いそうだ。
トイレもある。


  
※楽園市場。楽園商街の地下に広がっている。

もうお昼だ。
KTXのおかげで時間を有効に使える。
地上に出るとちょうどうなぎ屋が目についた。
店頭でうなぎを焼いており、いい香りが漂っている。
昼はうなぎを食べることにした。
店頭には看板が出ており、「ランチ特選 うなぎスープ6000W うなぎ定食13000W」とある。
さっそくうなぎ定食をたのんだ。
韓国でうなぎは久しぶりだ。
数年前、晋州で食べて以来か。
しばらくすると数々のおかずとともにうなぎがやってきた。
卓上コンロで焼いてたべるようになっている。
食べ方は焼き肉と同じ、サンチュやえごまの葉で巻いて食べるのだ。
香ばしくて脂ののりもよく、おいしい。
これで13000W、満足だ。

   
※鍾路ビズちかくのうなぎ屋さんにて                                       

続いてコンビニで涼みがてら乳酸飲料の「快便」を。
今年のソウルの夏は例年に比べてとても暑い。
コンビニにはこれまで何度となくお世話になる。
韓国のコンビニは店内に飲食スペースがあるので助かる。



それでは午後の日程の消化を開始する。
まずは以前から行きたかった、大学路のタバン、「学林」へ。
鍾路から大学路までは地下鉄よりも路線バスが便利だ。


※路線バスの中

久しぶりの大学路。相変わらず若い人たちでにぎわっている。
めざすタバンの学林はすぐに見つかった。
看板を見る。
since1956とある。
すごい古いタバンだ。
店内に入ると外のにぎわいとは全く別、昭和の時代にタイムスリップした雰囲気だ。
そう、大阪・千日前の喫茶店「丸福珈琲」とまったくおなじ雰囲気だ。
店内に流れるピアノ曲が心地よい。
これが韓国のタバンだ。
いかがわしさもまったくない。
レギュラーコーヒーとこのお店オリジナルのクリームチーズケーキを頼む。
クリームチーズケーキはオレンジソースかブルーベリーソースか選ぶようになっていたのでオレンジソースにした。
コーヒーはハンドドリップで丁寧に淹れている。
韓国の一般的なタバンにありがちなインスタントではない。
そしてクリームチーズケーキ、これは抜群のおいしさだった。
チーズケーキ類は食べているうちにそのくどさに嫌になってくるのが多いのだがこのお店のはそれがまったくない。
コーヒーとケーキ、合わせて9000Wだったか。
なんだか動きたくない。
まったりとし続けたい喫茶店だった。


    
※大学路のタバン「学林」                レギュラーコーヒーとクリームチーズケーキ     店内の様子

楽しんだところで今度は再び路線バスに乗って牛耳洞へ。
暑いので路線バスに乗って車窓を楽しむのが一番いい。
牛耳洞のバス終着所は韓国映画「神様こんにちは」で少し出てくる。
ここまで来ると山が迫り、ソウルのにぎやかさはない。
付近を少し歩いて見る。
ここは登山口があり、多くの登山客を見かける。
  
※牛耳洞のバス終着所


付近に「トソン寺信徒待機室 バス乗り場」の看板を見つける。
きっとこの付近の山寺へ行くバスなのだろう。
バスに乗りたいと思ったが、なんと、「信徒外 出入禁止」の看板がある。
部外者はだめらしい。


※トソン寺の信徒専用のバス乗り場

牛耳洞の付近を歩き回った後、路線バスで今度は華渓寺(ファゲ寺)へ行ってみる。
初めて来たがここもちょっとした山寺風の立地だ。
三角山華渓寺。

  
※三角山華渓寺


立派な建物だが屋根のデザインは韓国風だ。
韓国独特のメロディ付きのお経が聞こえてくる。
お寺の周りは北漢山でうっそうとした森に囲まれ、滝もある。
良い環境だ。
ソウルとは思えない。
このお寺で何度か、欧米系の僧侶を見かけた。
    
※三角山華渓寺

  
※お寺の周りには滝も


再び路線バスに乗り今度はスユ市場へ。
在来市場を見るのはとにかく楽しい。
ここまで来ると南大門市場のような観光市場的雰囲気は全くない。
本当に地元民のための市場という感じがする。
野菜や果物、各種お惣菜などのお店を見て回ったがどれも安い。
こういう市場がうちの近所にもあればと思う。

    
※スユ市場


夕方、黒い雲が出てきたと思ったら雨が降り出した。
宿へ戻る前に近くのほか弁屋さんでチャンミドシラク(薔薇弁当)4500W、やはり付近の屋台でマッコルリのつまみ用に天ぷらを買う。
韓国のほか弁屋さんは利用するのが初めてだ。
薔薇弁当、名前の由来は分からないがハンバーグやコロッケ、プルコギやキムチなど入った内容でなかなか満足できた。

  
※韓国のほか弁屋さん Hansot           屋台で天ぷらを購入

ほか弁を買ったらソースと味付けのりが付いてきた。
おもしろい。
中身はこんな感じ。
宿へもどり、部屋で例によって韓国ドラマを見ながら食事を楽しんだ。

  









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