慶尚道とソウル5日間の旅 浦項〜海印寺〜安東〜ソウル(2010年8月7日〜8月11日)・3日目

  
   


8月9日(月)

昨晩は寒いくらいできちんとふとんをかけて寝た。
ここは深い山の中だということを実感させてくれる所だった。
朝、部屋の前の廊下に出てみる。
つくづくこの旅館の廊下はいいと思う。
直接外に接しているので山の澄んだ空気で包まれている。
川の流れる音と鳥の鳴き声しかしない山の中の朝。



※山荘別荘旅館の朝

今日は山を下りて下界に戻る(笑)
海印寺のバスターミナルで西大邱行きの切符を買う。
おばあさんが小さな販売所で下の画像のような切符を売っている。
早朝のバスのせいか、ほかにお客は見当たらない。
まだバス発車まで時間がある。
おばあさんが時間までテレビニュースを見ていけという。
せっかくなのでチケット販売所のテレビで朝のニュースを見る。


※早朝の海印寺バスターミナル

海印寺を発車したバスにはお客が数名しか乗っていなかったが山を降りたらすぐに満席になった。
お年寄りばかり、車内は地方独特の騒がしい雰囲気になった。
西大邱に着く。
下界に降りてきたらやはり暑い。
まして大邱は特に暑いところなのでなおさらだ。
バスターミナル前の小さな食堂でマンドゥラミョン(餃子入りのラーメン)を食べる。3000W。
朝ラーだ。
暑いときに辛いラーメンはなかなか心地いい。



※朝ごはんは餃子入りラーメン

続いて地下鉄で東大邱へ移動した後、高速バスで安東へ向かう。
安東までは約1時間半とのこと。



※東大邱→安東行きの高速バス

時間通りに安東駅近くのバスターミナルに着く。
バスを降りると異常な暑さだ。
昨日は一日涼しい山の中にいたので余計に暑く感じる。
観光案内所で河回村行きのバスの時間を確認したら時刻表をいただいた。
河回村行きの路線バスは20分後くらいに出るらしい。
ここまでは予定通りだ。




安東駅の観光案内所の道路向こう側にあるバス停より46番のバスに乗る。
Tマネーカードが使えた。
今日は月曜日で平日だというのに車内はぎゅうぎゅう詰め。
これ以上乗りきらないと思われるくらいにお客を乗せた後、バスは発車した。
だが、おかげで韓国ならではの習慣を見ることができた。
立っている人の荷物を座っている人が当たり前のように持ってあげるのである。
ソウルではなかなか見られない光景だ。

途中のバス停で待っていた人はもちろん乗れず。
エアコンから風が出ているのだがちっとも涼しくない。
そのうち暑さのせいか、体が重たくなり頭痛もしてくる。
1時間ほどで河回村に着いた。



※河回村に着いた46番市内バス


村の入口にある案内所で村内の地図をもらっておく。
これがあるととても便利だ。
村内は思っていた以上に広い


村内は時代劇に出てくるような平屋の小さな家ばかり。
竹富島の集落とどことなく雰囲気が似ている。
両班の家を見てみる。
倉庫の数や台所の数でその経済力が分かるらしい。




※安東 河回村の集落


庭先で唐辛子が干されているのを見つけた。
いい風景だ。
敷地が広く、藁ぶき屋根ではなくて立派な瓦屋根の家。
ここも豊かな両班の家なのだろうか。

洛東江の川のほうへ歩いて行く。
舞台が設置されている。
水上ミュージガルが公演されるらしい。
こんな良い景色の所でミュージカル。「芙蓉之愛」。見てみたい。
その向こうには芙蓉台が見える。



※庭先で唐辛子を干す                  水上ミュージカル「芙蓉之愛」のセット                 芙蓉台





ここ河回村も大変な暑さで日差しも強い。
相変わらず頭痛が治らず体も重たい感じがしている。
が、ここに来たら名物のサバ焼は食べなければならない。
どこからともなくサバを焼くいい香りが漂ってくる。
1件のクーラーのきいた食堂に入る。
サバの定食は8000Wとのこと。
ちょっと高かったが、サバ自体は非常においしかった。
脂も乗っており塩加減もいい塩梅だった。



※この食堂でサバ定食を               サバ定食



※安東停留所

暑い中、再びぎゅうぎゅう詰めのバスで安東のバスターミナルまで戻る。
安東まで座れなかった。
河回村ではけっこう時間を使ったようだ。
もう夕方ちかい。
もっと安東市内を見たいのだが早々に高速バスで東大邱へ戻る。
帰りの高速バスは非常にゆったりとした優等高速バス。
シートをめいっぱいに倒して東大邱まで寝て過ごした。
おかげで東大邱に着くと頭痛と体の重たさが治っていた。
後にこの日の安東の気温を調べたら35度あったという。
軽い熱中症にかかっていたようだ。

大邱の地下街を歩く。
こんな看板を見つける。
「オソオセヨ」ではなく「オソオイソ」だ。
いずれもいらっしゃいませの意味だがオソオイソは慶尚道の方言だ。
そう、ここ大邱も慶尚道なのだ。




今晩の宿は昨年も泊まったモーテルトップにした。
東大邱駅から歩いて5分程度の所にある。
1泊50000Wだが部屋の設備は申し分ない。
大画面テレビに給湯給水機、パソコン、大きなベッドに広い浴室。大きなソファも。
ホテルでこれだけのものを求めたらいくらになるかわからない。



※モーテルトップ

夜、散歩がてら大邱の地下鉄に乗って半月堂まで行ってみる。
地下街でダイソーを見つけたので入ってみた。
韓国の野菜の種を数種類、蚊取り線香などを買った。
いいお土産ができた。



※ダイソー

晩ご飯はキムパブ店でチーズキムパブ、コンビニでビールやカップめん、キムチなどを買い込み、宿の部屋で食べる。
韓国ドラマ「製パン王 キムタック」がとても面白かった。



明日はKTXでソウルへ。



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