2005年は群山・全州から〜(2005年1月4日〜7日)・2日目

          群山駅    群山駅前総合市場
                       群山駅                          群山駅前総合市場

1月5日(水)


今日は約2年ぶりの群山行きである。
朝、5時には起きたが部屋はオンドルがとても効いていて暖かい。外からは例によって隣のチョゲ寺からの読経が聞こえてくる。
部屋の窓を開けるとまだ真っ暗、ビックリするくらい冷たい風が入ってくる。
今朝も零下7〜8度くらいだろうか。
荷物の整理をし、受付奥で寝ているアジョッシを起こさないように静かにサモ・モーテルを出る。
今夜もソウルに泊まるが別の旅館に泊まろうと考えているのである。
早朝のソウル、猛烈に寒い。眠気もすぐにふっとんだ。
これから地下鉄で江南高速バスターミナルへ出て高速バスで群山にむかう予定である。
江南高速バスターミナル窓口で群山行きのチケットを頼むと10分後出発のバスチケットが出てきた。
6:45発で群山までの所要時間は3時間20分との事。バスは優等タイプで広々している。
ソウルから南へ234.6キロ、16900W(約1690円)である。。
群山行き優等高速バスは時間通りに出発、座席は7割ほど埋まっている。
外はまだ暗く、車はライトをつけて走っている。
サービスエリアで15分休憩との車内アナウンスで目が覚める。
寝てしまっていたようだ。
外はもう明るくなっていた。
サービスエリアの売店へ韓国海苔巻き(キムパプ)と飲み物を買いに行く。
道路がすいていたため、6時45分にソウルを出発したバスは3時間かからないで群山へ到着した。
群山のバスターミナルで帰りのチケット買っておく。
バスターミナル周辺の様子は2年前と変わりはないようだ。
まずは韓国映画「8月のクリスマス」のロケ地の再訪である。ロケ地エリアまではバスターミナルより徒歩で20分ほどかかる。
道順もちゃんと覚えていた。
「8月のクリスマス」のシンボルになっていたあの写真館跡は2年前と変わりはなかった。
安心する。
隣には「8月のクリスマス」というビール専門店ができていた。これは2年前にはなかった。
この辺りは静かな住宅地であるが、タクシーの抜け道になっているらしく、頻繁にタクシーが通る。
しかし、やはり8月のクリスマスのロケ地は何度訪れても感慨深いものがある。
 
左:写真館跡(電信柱後ろの車庫)、右:喫茶店「FEEL COFFEE」から変わってしまった「ナムムルコギ」。伝統酒や伝統茶の店らしい。

写真館跡のそばにあった喫茶店「FEEL COFFEE」は「ナムムルコギ」という、伝統酒や伝統茶を飲ませる店に変わってしまっていた。
映画にも出てきた「FEEL COFFEE」がなくなってしまったのは残念であった。とても良い雰囲気を出していたのに。
その他、冒頭に登場する小学校や、刺身屋前(刺身屋自体は閉店)で主人公が立ち小便をしたあたりはあのままの風景が残っていた。
こうやって自分のお気に入りの映画に出てきた場所を1つ1つ歩くのはとても楽しい。観光客がおらず、ロケ地エリアがもともと静かな街なのでなおさらだ。
  
左:写真館前から見た元ウリスポ、中:映画冒頭に出てくる小学校、右:「酒を飲んで死のう!」の場面の場所。いずれも大きな変化はなかった。安心。

さて、ロケ地再訪も名残惜しいが今回はロケ地以外の場所も訪れるのが目的である。
ロケ地から歩いてすぐのところに月明公園があり、丘を登ると展望台になっている。
丘の斜面沿いにはびっしりと小さな民家が立ち並んでいる。独特の光景だ。
上記写真真ん中の小学校の後ろにちょっと見えている裏山の辺りだ。
展望台からは群山市内が見渡せ、海もすぐそばに見える。
公園内では地元の小学生たちがクラブ活動のトレーニングをやっていた。
  
左:月明公園展望台からみた群山の海。右:丘の斜面に沿って立ち並ぶ民家

月明公園をあとにし、今度はロケ地エリアを横切って海のほうへ歩いていく。途中、瓦屋根の民家を何軒も見ることができた。
ガイドブックよれば古くからの日本家屋らしい。
海へ歩いて出るとそこは群山旅客ターミナル。名前は立派だが田舎の船着場みたいな感じだ。
しばらく雰囲気を楽しんだ後、群山駅横の総合市場へむかって歩く。
途中は八百屋や雑貨屋などが立ち並ぶ古い街なみだ。
観光地もよいがこういう生活色が感じられるエリアをゆっくり歩くのがまた楽しいしかえって印象に残る場合が多い。
気がつくと午後1時を回っている。
前回行った、高速バスターミナル周辺の食堂へ入る。食堂は残っていた。
ソルロンタンを注文する。前回同様、テーブルに並びきらないほどのおかずがまず出てくる。
前回出てきたケジャンはなかったが、サバと大根のキムチ風煮付けがとてもおいしかった。
ちょうど写真のソルロンタンの左の皿である。
ソルロンタンも美味しく、満足できて値段は5000W(約500円)、これだからやめられないのである。


 
左:市内にはこんな感じの古い日本家屋が何軒も見られる。右:傑作!電話つき自販機

帰りのバスまでまだ時間がある。
私は高速バスターミナル後ろに流れている川をわたり、川向こうの街を散歩して今回の群山再訪を終えた。
群山は8月のクリスマスロケ地以外には特に見るべきスポットはないが、こうして純粋に街歩きが楽しめる場所であることを再確認できた。
ロケ地エリアの今後の移り変わり、そして群山でまだ見ていない場所、また時間をつくって3度目の訪問をしたい。
そう考えながらソウルへ向けて出発した。
夕方過ぎにソウルへ戻ってきた。
いままで静かな群山の街にいたので騒がしいソウルとのギャップに驚かされる。
今日の宿を探さなければならない。
やはりチョンノあたりか、そう、いつも親しくしていただいている韓国関連のサイトで話題になった東元荘を思い出した。
場所はだいたい分かる。
チョンノ、清進洞エリアである。すぐに見つけることができた。
この辺りは旅館が多くあり、どこに泊まるか迷ってしまう。
初めての旅館に入るときの気分は期待と不安が混じって本当にいいものだ。
旅館入り口のドアを開けるとすぐに小さな受付があり、奥の部屋にアジュンマと犬がいるのが見えた。受付の小さな窓をたたく。
アジュンマが気づいて出てきてくれた。今夜の部屋はあるか聞くとあるという。1泊35000W(3500円)。サモ・モーテルより若干安い。
部屋は3階、部屋自体はサモモーテルに比べるとかなり狭く、浴室はシャワーのみだった。
オンドルもあまり効いていない。隙間風も入ってきて少し寒い。
しかし、部屋はきれいだし、なんと給水器もありテレビも画面が大きいのがある。
まあ、1泊だからいいかとここに泊まることに決めた。
  

風呂は今日入らないで、明日の朝、全州のバスターミナル付近でサウナに行こうと決めた。
夜はソウルの韓国人友達と食事をする予定である。
友達の家近くの高麗大学駅で待ち合わせる。
高麗大学は距離的にはチョンノからも遠くはないが、地下鉄を2回も乗り換えなければならなかった。
約3ヶ月ぶりに会う韓国人友達は相変わらず元気そうで安心する。
せっかくなので高麗大学の構内をちょっとだけ見る。
今年は創立100周年との事、歴史のある大学だ。
大学の街らしく、付近は安い粉食屋が多い。
私達はその中の一つに入った。ティギム(韓国てんぷら)やトッポッキ、おでんなどを注文した。
こんな料理はなぜかほっとさせられる。
友達はトッポッキを辛い辛い〜と言いながら食べている。
食事やおしゃべりを楽しみ友達と別れた後、高麗大学からの帰りは.....もちろん地下鉄乗換えがめんどくさいので旅館付近までタクシーである。
我ながら悪い癖である。4500W(約450円)ほどだった。
明日はソウルから高速バスで全州への日帰りである。




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