2004年最後の海外はソウルで2泊3日(2日目)

                            
2004年10月10日(日)
 2日目、今日は弟を案内がてら、1日中ソウル市内をぶらぶらと回る予定である。
10時前にサモモーテルを出る。かなりゆっくりとした出だしだ。まずは次回訪韓の際に行こうと思っているプチョン撮影所について行き方を教えてもらうために近所にある韓国観光公社へ行く。サモモーテルから歩いて数分である。
 まだ開館したばかりの時間なので人は少ない。
 と、突然、怒鳴り声が聞こえて来た。50歳くらいのアジョッシが係員相手につかみかかり、ものすごい剣幕で怒鳴っている。「韓国観光公社の社長を出せ!」、「今はいないんです!」、「警察を呼びますよ!」等の言葉が聞き取れた。アジョッシは観光公社の係員3人に腕を組まれて外へ連れて行かれた。
直後、警官が来た。観光公社の女性係員が事情を話している。
と、さっきのアジョッシの怒鳴り声がまた聞こえてきたので見ると、女性係員はポケットレコーダーに録音したアジョッシの怒鳴り声を警官に聞かせているのである。いつのまに録音したのだろうか?
私は案内カウンターへ行き、プチョンの撮影所への行き方を教えてもらった。忘れそうなので紙に書いてもらった。
プチョン撮影所は「英雄時代」を始め、多くのドラマ撮影に使用されている。
 この後は弟の希望でまずアングクへ行った。冬のソナタでチュンサンやユジンが通った高校、そしてユジンの家が目当てである。私は5月に一度来ているので道も覚えており、スムーズにたどりついた。

※冬のソナタでおなじみの中央高校と講堂内にあった「例」のピアノ。チョウムのメロディが聞こえてきそう
 と、旅行社のマイクロバスが次々と高校正門前に到着し、日本人のおばさん連中がわ〜!とかきゃ〜!といいながら降りてくる。冬ソナ人気は相変わらずだ。今回は構内の講堂へ行き、チュンサンが弾いたピアノも見てきた。
 講堂の中はうす暗く、なんだか懐かしい匂いがする。ピアノは講堂の奥、隅のほうに置かれていた。ここで撮影が行われたかと思うと感慨深いものがある。
講堂を出て、さらに構内の奥へ行くと運動場がある。ちょうど地域か何かの運動会のようなのが行われていた。サッカーやバレーボールをやっている。
雰囲気は日本と全く同じである。このような何でもない日常の風景を見るのが一番好きだ。
 ユジンの家は高校を出て右、すぐの所にある。こうしてユジンの家に行く途中、日本人を多く見かける。
ユジンの家の前からこの辺り一帯の家並みが見える。いい眺めだ。今日は日曜日のせいか静かである。

※ユジンの家の前から撮影したソウルの家並み。中央高校では運動会が。
 昼も近くなってきた。この後は前から行きたかったノリャンジン水産市場へ向かう。
市場を見たかったし、せっかく2人で来たのだから1人ではなかなか食べれない韓国式の刺身をと考えていたのである。
ノリャンジン駅を降りると刺身センターの案内看板があるのですぐに分かる。海はもちろんないが、磯の香りが漂っている。隣接する水産市場からのものだろう。海がないのに磯の香り。とても不思議な感じがする。
市場を見る前にまずは食事。なお、ここは1階が広い水産市場、2階が刺身センター(食堂街)になっている。どの店も客の呼び込みが激しく韓国らしい。
呼び込みのアジュンマに「ヒラメ」と言うとあるという。
刺身類は全て2人前以上から受け付けているようだ。ひらめは2人前で60000W(6000円)であった。韓国の刺身は量は多いしおかずがたくさん付いてくるし日本よりはかなり割安だ。
私達が入った刺身の食堂はほとんどがオンドル座敷であった。
しばらくするとテーブルに乗り切らないほどのおかず類が並べられる。これだけでお腹いっぱいになりそうだ。このなかにシジミ汁があったがこれが一番美味しかった。おかずは各種野菜のキムチ、サラダ、さんまの塩焼き、とうもろこしのグラタンのようなもの、うずらの卵、豆腐、枝豆まであった。
満腹にならないようセーブしながらこれらのおかずを少しずつ食べる。どれも日本人の口に合う味でおいしい。
しばらくするとお目当てのひらめの刺身が大皿に大盛りになって運ばれてきた。山盛りのニンニクやサンチュもある。これにコチュジャンをつけ、刺身を巻いて食べるのが韓国式だ。

※食べきれないほどのおかず、ひらめの刺身、最後のしめはメウンタン。
日本ではなかなか食べれないヒラメの刺身。味は淡白な白身の味だが、モチモチして非常に美味しい。
刺身を食べていると今度は寿司が出てきた。
酢飯の酢は弱かったがその分ご飯の甘みが感じられて美味しかった。
すしを食べ終えると食堂のおばさんがやってきた。ひらめの残った部分でメウンタンを作ってくれるという。これは料金に含まれているそうだ。
この時点でかなり満腹になっていたので「小さい鍋で」と私は言った。
弟は既に満腹でギブアップしている。
メウンタンが運ばれてきた時、もう食べれないと思ったが一口スープを飲んでみると魚介のダシと唐辛子の辛さがとても合っており結構食べてしまった。

食堂を出る時は超満腹でもう刺身を見るのがイヤになっていた(^^;;
この食堂は刺身センターの2階にあり、1階は水産市場になっている。さっそく市場へ降りていった。
日曜日の昼下がり、とても混んでいる。
が、日本では見慣れない魚介類もありおもしろい。また市場独特の活気があって雰囲気も良い。

※ノリャンジン水産市場
食後はノリャンジン駅の隣駅であるヨンサン駅の電子商街から予定が始まる。
刺身センターではかなり時間を使ってしまった。もう午後2時過ぎである。
いつも行くトッケビマートでドラマ「大長今」のハイライトシーンや特集番組を収録したDVDを見つける。形式はALLなので日本でも見れる。即購入。
その後、弟の希望で明洞と南大門市場へ行く。
明洞へタクシーで行きたいのいうので早速つかまえる。運転手に韓国語で「ロッテ百貨店」と言う。
明洞では靴下をまず買いたいというのでそれならばと、明洞衣料へ連れて行く。お気に入りを見つけたようだ。
明洞は日曜日の午後ということもあり大変な混雑だった。ヨン様露店は以前にも増して数が増えている。
テレビでやっていた高さ30cmのソフトクリームの店は行列ができている。本当に人気があるようだ。
私個人的には明洞の活気ある雰囲気は大好きだ。
南大門市場ではお土産用ののりをはじめいろいろと買い込んだ。
マツタケがあちこちで売られている。ソウルも秋である。
この後、私は弟と別行動、以前から行きたかったソウル駅前のロッテマートへ行った。ゆっくり買物できる時間はもうこの時間しかない。
韓国のインスタントコーヒーはかなり種類が多い。安いのでついついたくさん買ってしまう。
ここではそのほかにラーメン類や菓子、とうもろこし茶、そして米を買った。
ラーメン類はオットギの北京飯店シリーズのチャジャン麺のセット、ビビム麺、その他新製品のラーメンを買った。
米は京畿米というブランドである。2キロで5980W(598円)。米の価格は日本の半額に近い。
韓国のスーパーは市場同様本当におもしろい。韓国の日常生活の一部が見えてくるからだろう。
夜は再度オフ会なので私は直接インサドンの待ち合わせの店に少し遅れて行くことにしていた.....が時間をかけて探しても見つけられず残念ながらこの日は諦めた。
後日わかったことであるがどうやらこの店はつぶれてなくなっていたらしい(^^;;
まあまあ、旅先でのハプニングはいろいろ起こりやすいものだ。

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