タイトル | 1ポンドの福音 −まな板の上の小羊− |
内容(参照) | 「1ポンドの福音<ヤングサンデーコミックス> 1」より |
初出掲載誌 | ヤングサンデー 1988年1号〜3号 |
発行元 | 小学館 |
単行本 | 1ポンドの福音<ヤングサンデーコミックス> 1 |
<解説>
第1作の好評を受けて、年内に再び登場というかたちになったが、この第2作は、クライマックスの盛り上がりという点では、ここまで(1996年の「よろめく小羊」まで)のシリーズの中でも最高の出来と言えるだろう。
特に、参照コマのシーンなどは、シリーズを代表する名場面であり、アニメが第1作と第2作の混合という構成をとったのも、クライマックスとしては、こちらの方を使いたかったからではないかと考えられる。
この第2作では、シリーズ中唯一、シスターアンジェラが黒い衣裳を身に着けている。当初の考えでは、夏は白で、冬は黒ということだったのかもしれない。
また、作品中、教会のキリスト像がえらい扱いを受けている。これだけが原因かどうかは(理由を語ってくれないので)不明だが、日本のクリスチャンのるーみっくファンの中には、この「1ポンドの福音シリーズ」は、宗教上の理由で、どうしても受け入れられないので読まないと強く主張する者もいた。
しかし、現在、アメリカなどキリスト教が中心の国でも出版されている状況を見ると、それほど影響はないのかもしれない。