ハイビジョンテレビをモニターに用いた月面の写真撮影   2015.3.28

 

 

望遠鏡に一眼レフカメラを付け月面写真を撮影する際、ピント合わせに苦労します。最近のカメラにはHDMI端子がついているのでこの出力を大型のハイビジョンテレビに接続しました。図-1はテレビ画面に映った月面映像です。解像度も高くまた画像が大きいので老眼の私でも容易にピント合わせが出来ました。

 

 

-1

 

45インチものテレビを庭に持ち出すのに少し抵抗もありましたが、大きく映し出された画像を見て、疲れも飛びました。撮影の状況を図-2に示します。

 

 

-2

 

撮影した月面写真を図-3に示します。

 

 

-3

 

月のすぐ上にある木星も撮影してみました。かなり拡大しており、またシーイングも悪く、テレビ画面上で木星はちらちら瞬いており鮮明な画像にはなりませんでした。図-4にこれを示します。

 

 

-4

 

使用機器は次のとおりです。

カメラ:ニコンD90

望遠鏡:タカハシφ102 F=800mm 赤道儀

ハイビジョンテレビ:45インチ(フルハイビジョンではありません)

 

老眼ではファインダーでのピント合わせは大変です。またLIVEで液晶画面での拡大映像によるピント合わせもうまくいきません。今回ハイビジョンテレビ画面でのピント合わせをトライした結果、簡単に行えることが分かりました。課題はシーイングのよい場所にハイビジョンを運ぶわけにもいかないことです。HDMI端子付のノートパソコンにしようと思っています。

 

44日は皆既月食があります。近くの公園でハイビジョンでの月食観測を予定しております。