間違いだらけのネットワーク作り(1302)2024/2/10
能登地震、PayPayでオフライン支払い増(1310)

月曜日、めずらしく首都圏で雪が積もりました。 私は在宅仕事なので雪が降ろうが、雨が降ろうがまったく影響ないのですが、通勤している人はひやりとしたのではないでしょうか。 ひやりとはしても、電車のダイヤはあまり乱れなかったので良かったですね。 首都高はなぜか2日以上閉鎖。 雪が重かったとか、雪をよける路肩が狭いので運び出さなきゃいけないとか、いろいろ言い訳を並べていましたが、あの程度の雪で2日間も交通の大動脈を止めるのはいかがなものかと思いました。

能登地震、PayPayでオフライン支払い増

能登半島地震でPayPayのオフライン支払いが増えたという記事が眼にとまりました。
能登半島地震でも需要急増、PayPayのオフライン支払いに見るスマホ決済の普及策
今や流通業の店舗でネットワーク障害は許されなくなっています。 決済の大部分がオンライン決済になっていて、ネットワークが使えないと支払いが出来ないからです。 昔の流通業のネットワークでは店舗の回線はシングル構成がほとんどでした。 支払は現金なのでネットワークは無関係。 売上データはリアルタイムで送信しなくても、バッチで十分だったからです。 現在はしっかり二重化されています。 PayPayはオフラインでも使えるのかと見出しだけ読んで感心したのですが、記事を読むとオフラインでは使えないことが分かりました。
能登半島地震でPayPayのオフライン支払いが増えた、ということは何を意味するのか。 まず、携帯の電波が停波していてスマートフォンが使えないということです。 店舗のPOS端末が接続されているネットワークも使えないのかと思ったのですが、そうではありませんでした。 PayPayのオフライン支払いはスマホは通信不能であってもいいのですが、POS端末はオンラインで認証等が出来る状態でなければ使えないのです。 つまり、携帯電話網は不通、固定回線のネットワークは利用可能な時にPayPayのオフライン支払いは使えるのです。
PayPayのオフライン支払いが増えたということは能登半島地震の後、携帯電話網は使えないが、固定系の回線は使える状態が多かったということかも知れません。 流通業の店舗でよく使われる固定系の回線はフレッツ光ネクストです。 これが使えるということは回線も生きているし、店舗の電力も使えるということです。
地震に対しては固定系の回線の方がモバイル回線より強いのでしょうか? このあたりのことも含めて、2月24日(土)に開催する第96回情報化研究会では「能登半島地震で考えるネットワークのBCP対策」というテーマで議論したいと思います。

*ここに書いてあることで質問、ご意見などありましたらメールでお知らせください。 

 tuguhiro@mti.biglobe.ne.jp



ホームページへ