間違いだらけのネットワーク作り(1297)2024/1/6
2024年・企業ネットワークの動向(1297)

明けましておめでとうございます。
昨年はたいへんなこともあったのですが、年末から年始にかけては小二の孫娘が来てくれてにぎやかで、楽しい正月が出来ました。
孫が「おせち、最高!」と言って高島屋のおせち料理を食べるのを見て一句浮かびました。 今月27日の句会で披露します。
初詣は例年どおり深大寺に行きました。 蕎麦で有名なところで蕎麦屋がたくさんあります。 蕎麦屋も毎年使っている店に入りました。 ここは室内の席の他に外にも席があり、暖を取るため焚火をたいています。 昨年もそうだったのですが、その焚火のとなりの席に案内されました。 いつもは蕎麦を食べて、深大寺ビールを飲んで終わりなのですが、今年は焼き鳥もたのみ日本酒も少し飲みました。 風もなく、陽の当たるあたたかい場所で家族と蕎麦を食べる。 おだやかな幸福感を感じました。

2024年・企業ネットワークの動向



企業ネットワークを進化させる3大要素は「キャリア5G」、「クラウド・0AB-J番号」、「クラウドとモバイル網の融合」だという見方は昨年と変わっていません。

キャリア5G
キャリア5Gは多くのスマートフォンで使われているだけでなく、企業においても工場でのモバイルロボットの運用、テレビ放送でのスポーツ中継(ネットワークスライシングを利用)、建設機械の遠隔操作など、着実に実用が進んでいます。
ネットワークスライシングは昨年、ソフトバンクが商用サービスを始めましたが、速度が遅く大したことはありません。 今年はレベルの高いスライシングサービスが始まることを期待しています。
私はオフィス内のネットワークをキャリア5Gだけで作る「5Gオフィス」を提案する機会を増やし、実現したいと考えています。

ローカル5G
先月、調べた限りではローカル5Gの製品自体が「実験段階」を抜けていません。 速度は下り1G出ていない、基地局に接続できる端末数は最大16台とか、64台。 遅延時間は10ミリ秒を下回っていますが、超低遅延ではない。 5Gのうたい文句である、超高速、超低遅延、多端末接続をまったく満たしていません。
未だにPOCから抜け出せないローカル5Gの実用化を進めるには先ず製品が実験段階を脱する必要があります。

クラウド・0AB-J番号
拠点に固定電話回線を引かず、拠点の0AB-J番号をデータセンタやクラウドの回線に集約できるようになりました。 すでに複数のキャリアがサービスを始めています。 企業は今でも03や06で始まる0AB-J番号の利用にこだわりを持っており、050番号は敬遠しがちです。 クラウド・0AB-J番号を使えば、拠点に固定電話回線を引かず、スマートフォンで代表電話を受電する革新的な電話システムが構築できます。 大企業ではこのような形態が広がると思います。

クラウドとモバイル網の融合
2020年12月にKDDIのAWS Wavelengthのサービスが始まって3年が経ちました。 とてもいいサービスだと思うのですがさほど広がっていません。 キャリア5Gを企業ネットワークの一部としてイントラネットと一体化して使うケースが増えると、クラウドとモバイル網の融合も進むと思います。

世の中の変化について行くことを考えていても仕事はつまらないです。 他人の言う事や流行をうのみにするのは愚かしいです。 自分の考えで新しい企業ネットワークを作り、変化を引き起こしたいものです。

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 tuguhiro@mti.biglobe.ne.jp



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