間違いだらけのネットワーク作り(1288)2023/11/4
WANとSD-WANの違いを例えると?(1288)

今日は午前中、午後とも用事があってHPの更新が遅くなりました。 10月27日に行った句会の結果を発表します。 会員が投票で選んだベスト6と、全国的俳句結社、「橡(くぬぎ)」の編集長をされている杉山望先生に選んでいただいたベスト5を掲載しています。 杉山先生選の5句のうち1句は作者の希望で非公開です。
情報化研究会句会で選ばれた俳句

WANとSD-WANの違いを例えると?

オムロンさんのSD-WANを取り上げた下記の記事は掲載された10月30日の総合記事ランキングで1位になり、現在ではネットワークの月間アクセスランキングで1位になっています。 多くの人に読んでもらえたようです。
オムロンがSD-WANでグローバルネットを刷新、「見える化」と「コスト削減」を実現


私はSD-WANの主要機能はローカルブレイクアウト、回線の負荷分散、ゼロタッチプロビジョニング、アプリケーション単位の監視・制御の4つだと思っています。 これらはレガシーなルーターでも実現できます。 トラフィックが少なく、アプリケーションの種類も少ない国内の多拠点ネットワークなら、国産のルーターでSD-WAN的機能を実現すれば十分です。

しかし、レガシールーターによるSD-WAN的なネットワークと、高機能なSD-WANには大きな差異があります。 何に例えればいいだろうと考えたのですが、ガラケーとスマホに例えるのがぴったりだと思いつきました。 ガラケーは専用ハードに機能が固定的に組み込まれていて、何の拡張性もない。 対してスマホは高性能なCPU 豊富なメモリ、高機能なOSを持っていて、自由にアプリケーション(新しい機能)を追加できる。

レガシーなルーターは専用機であり、低性能なCPUをいかにソフトウェアで効率的に使って伝送能力を高めるか、で勝負していた。 アプリケーション(機能)の追加はほとんど出来ない。 対して、SD-WANで使っているエッジデバイスは通信機器というより高性能なサーバであり、高性能で安価になったCPUやメモリの性能を生かして様々な機能、つまりアプリケーションごとのトラフィック監視・制御や回線の品質監視、アプリケーションの特性に応じたQoS制御、などが開発されている。

百聞は一見に如かず、といいますが、オムロンさんのオーケストレーターを実際に見せてもらって、レガシーなルーターで作ったWANとSD-WANはガラケーとスマホほどの差があるとはっきり分かりました。

*ここに書いてあることで質問、ご意見などありましたらメールでお知らせください。 

 tuguhiro@mti.biglobe.ne.jp



ホームページへ