間違いだらけのネットワーク作り(1270)2023/7/1
東京ガス・IP電話稼働から20年(1270)

ここ2週間くらい、毎日のように「ひよどり」が台所の窓の眼の前の電灯にやって来て鳴いています。 繁殖の季節なのでパートナーを探すために鳴くのでしょうか。 かなり長い時間、5分くらい鳴き続けます。 いい声なのでうるさいとは感じません。 WiKiでひよどりを調べると人の顔を区別できるかしこい鳥で、よく人になつくそうです。 平安時代には貴族が名前をつけて愛玩したのだとか。

 この季節、カワセミ、カッコウ、シジュウカラ、ウグイス、ヒヨドリ、カモなど色々な鳥がきれいな姿や鳴き声で楽しませてくれます。

東京ガス・IP電話稼働から20年

2003年6月30日、東京ガスの1事業所でIP電話が稼働しました。 日本で初めて企業がIP電話を使い始めた日です。 当日は現場にNHKクローズアップ現代の撮影班が入って工事の様子を撮影し、7月3日に放送されました。 あれからちょうど20年です。 東京ガス・IP電話についてはこれまで著書やWebのコラムに何度も書いていますが、提案(コンサルとして提案)から設計、構築、運用まで私がプロジェクトマネージャーとしてリードしました。

稼働の半年前、2002年12月13日に日本経済新聞の1面に「東京ガス IP電話導入」という記事が大きく掲載され、「東ガス・ショック」と呼ばれるIP電話ブームが起きました。 大企業が次々とIP電話の導入を始めたのです。

稼働する3ヵ月前に東京ガス・IP電話を事例として書いてある「企業ネットワークの設計・構築技法 −広域イーサネット/IP電話の高度利用」を出版しました。 本を書くには時間がかかります。 実は受注が決まる半年前から受注し、稼働させることを前提に原稿を書いていたのです。 好き勝手やっていたなあと思います。

東京ガス・IP電話は企業がPBXを所有しないIPセントレックス、つまりクラウドPBXでした。 拠点の固定電話回線を廃止し、クラウド側に0AB-J番号を番号ポータビリティで移行させました。 現在の最先端のクラウドPBXでもやれていないことをやったのです。 その後のIP電話の進歩でもっとも大きいのはスマートフォンが主体になったことです。

20年たった現在も私は企業ネットワークや電話の仕事をやっています。 内容はずいぶん変わりました。 変わっていないのは今でも好き勝手やっていることです。

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 tuguhiro@mti.biglobe.ne.jp



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