間違いだらけのネットワーク作り(1168)2021/07/03
Zoomからクレームが来た(1168)

早くも7月。 4月から引いていたプロジェクトの線表から、4月・5月を削除して引き直しました。 線表を引き直すのは先々を見て何が一番大きなリスクか、点検するいい機会です。 リスクに気づかず問題が発生してから対処したり、間に合わなくなってからあわてるプロマネのことを「ヘボマネ」と呼びます。
政府のコロナ対策はヘボマネの事例だと思います。

Zoom からクレームが来た

28日(月)にZoom Phoneについて書いたコラムが@ITに掲載されました。

Zoom Phoneで「脱・PBX」はできるか?

@ITの総合アクセスランキングで1位だったので、かなり読まれたのだと思います。 皆さんのZoom Phoneへの関心が高かったのでしょう。 ランキング1位を喜んだのもつかの間、翌火曜日の午前中、編集部からZoom社からクレームが来たと連絡がありました。 コラムは媒体を変えながら、2002年以来、20年、毎月連載していますが、クレームなんて数年に一度あるかどうかです。

クレーム自体は喜ぶべきことではないですが、「Zoom社の人がちゃんとコラムを読んでくれたのだ」という事実は嬉しかったです。

私はこのコラムで「Zoom Phoneは日本でローカルPSTNに対応していないので、脱・PBXは出来ない」と書きました。 ローカルPSTNに対応していないことはZoom社の日本語ホームページで確認していました。 ちなみに、原稿を書いたのは6月22日です。

ところが、Zoom社からのクレームによると米国で6月23日に記載されたブログで日本でもローカルPSTNに対応したことを発表した、というのです。 原稿を書いた時点では発表されてないし、日本語HPにも記載がない。「原稿執筆時点の情報」に基づいて書いたコラムに落ち度はないと思いました。 しかし、掲載後に事実と違っていたのでは読者に迷惑がかかるので、すぐ修正しました。

Zoom Phoneは6月21日に日本でPSTNと接続され、企業ユーザーはZoom Phoneから050番号をもらえるようになりました。 企業は従来の電話回線を使わなくても、Zoom Phoneで外線発着信ができます。 ただ、080/090番号を持つスマートフォンを社員に配布しているなら、Zoom Phoneを使う価値はありません。 スマホで外線発着信は出来るし、社員同士の通話は無料だから。 Zoom Phoneに価値があるのはスマホに080/090番号を持たせず、Zoom Phoneの050番号をスマホに付与して使う時だけです。

*ここに書いてあることで質問、ご意見などありましたら掲示板かメールでお知らせください。 

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